―台本を読んだ感想を教えてください。
「どうしても成し遂げたいこと」「目先の幸せ」「大切な人の夢」、本当は全部手に入れたいけれど、と葛藤するふたりに、自分を重ねてしまいました。
―自分の役を演じるにあたって、大切にしたいことがあれば教えてください。
わたしが演じるつむぎは「紬季」と書きます。ライターを目指して懸命に筆を握る彼女のように、言葉を、歌を、大切に紬いでいきたいです。
―ご自身の小さい頃の夢はなんですか?
あれは24年前、幼稚園のお誕生日会で夢を発表するとき、ケーキ屋さんと言うつもりが、なんとひとつ前の子もケーキ屋さん。4歳にして「被った…!」と頭フル回転のわたし。急遽掲げた夢は「電車の運転手」でした。
―演劇活動の”力の源”になっているものはありますか?
社会や誰かの役に立っているということが顕在化しづらい仕事だと思うので、応援してくださっている方々や友人たちからの声援・感想・喜びの声ひとつひとつが大きな力となっています。ほんとうに。
―自分の人生の糧になっている物語はありますか?
重松清さんの「その日のまえに」 泣きながら何度も読みました。ここで物語について話すのはもったいないので、是非読んでみてください。
―作品への意気込みをお願いします。
わたしにとって初めての二人ミュージカルということで、どっきりどっきりdondon!です。ふたりが描き、紬ぐ物語を皆さまに楽しんでいただけますように。いっぱい頑張ります。
〈栗原沙也加・くりはらさやか〉
東京都出身。8歳で初舞台を踏み、2007年にミュージカル「アニー」でアニー役を演じる。 主な出演作に、ミュージカル『スペリング・ビー』オリーブ・オストロフスキー役、音楽劇『ハムレット』オフィーリア役、ミュージカル『春のめざめ』ヴェントラ役、東宝『SHINE SHOW!』笛木里穂役など。ドラマ『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』、ドラマ『不適切にもほどがある!』など映像作品にも出演。